好きです、センパイッ!!


スマホを耳に当てる先輩。

ゴクリと唾を飲み込んだ。




「もしもし、なに?どした?」




そういえば、なるみさんは彼氏さんとはどうなったんだろう。





「……うん、ん。え、今から?」





チラッと私を見た先輩。少し困ってる。


なるみさんは、今も合コンに行ったりしてるのかな。




「あー……分かった。今からそっち行く」


「……っ」




なるみさんは先輩の幼なじみだもん。

優先して当たり前。



電話を切った先輩は、申し訳ないように私を見た。


そういう優しいところも、すっごく、好きです。




「悪い、帰らなきゃ」


「いやいやっ!むしろ、いつも私のために残ってくれてありがとうございます」


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