好きです、センパイッ!!


だから自分でやろうと思ったんだよ。



……あの2人の中に、私が入り込める隙はないんじゃないかって、思い始めてるんだ。



それに勉強に集中すれば、先輩達のことも考えないで済むしね!


一石二鳥ってやつだよ!




「……勉強ぐらい俺が教えてやるし」


「え!本当!?」


「その代わり、ジュース奢れよ」


「あらやだ、ちゃっかりしてるね!」





あはは、と笑うと、ポンと頭を撫でられた。




「っ、え」



目を見開く。

だって、あの睦月が、自分から女の子に触ったんだよ?





「……なんだよ」




バッと睦月を見ると、やっぱり顔赤くなってるし。

自分から顔を赤くするようなことをして……何を考えてるの。





「い、いや、何でもない!」


「……ふん」





もしかして、慰めてくれてるのかな。


睦月のくせに。

優しいところ、あるじゃないか。




< 170 / 442 >

この作品をシェア

pagetop