好きです、センパイッ!!
だから自分でやろうと思ったんだよ。
……あの2人の中に、私が入り込める隙はないんじゃないかって、思い始めてるんだ。
それに勉強に集中すれば、先輩達のことも考えないで済むしね!
一石二鳥ってやつだよ!
「……勉強ぐらい俺が教えてやるし」
「え!本当!?」
「その代わり、ジュース奢れよ」
「あらやだ、ちゃっかりしてるね!」
あはは、と笑うと、ポンと頭を撫でられた。
「っ、え」
目を見開く。
だって、あの睦月が、自分から女の子に触ったんだよ?
「……なんだよ」
バッと睦月を見ると、やっぱり顔赤くなってるし。
自分から顔を赤くするようなことをして……何を考えてるの。
「い、いや、何でもない!」
「……ふん」
もしかして、慰めてくれてるのかな。
睦月のくせに。
優しいところ、あるじゃないか。