好きです、センパイッ!!
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放課後の3年生の階の廊下は、静かだ。
先輩の教室の前で立ち止まって、深呼吸をする。
「先輩!こんにちは!」
ガラッと扉を開けると、先輩はイヤフォンをつけて音楽を聞いていた。
そのせいか、私が来たことに気づいていなくて。
問題集にシャーペンを走らせている。
いやね、勉強するのは良いことだよ?
先輩は受験生だし、もう少しで期末試験も始まるし、良いと思うんだ。
でもでも!
せめて先輩!私に気づいてくださいよ!
「もうっ、先輩、小春が来ましたよー?」
ふくれっ面をしながら、先輩の肩を叩くとやっと気づいてくれた。
「……なに、お前も聴きたいの?」
「……」