好きです、センパイッ!!
……もう、何なの。
何なんだ、睦月。
私が高広先輩のことが好きだって、知ってるよね?
「……先輩に、彼女ができたの」
幼なじみの、なるみさんだ。
楽しそうに笑いあったり、手を繋いだり、キスをしたり、
2人がそういうことをするのを想像しただけで胸が痛くなる。
「もう先輩と一緒にいられる時間は、私にはないんだよ。先輩の隣は私じゃなくてなるみさんのものになったの」
私だけが、先輩の近くにいられる女の子だと思ってた。
滅多に笑わない先輩が、私には笑いかけてくれる。
話をしてくれる。
優しくしてくれる。
心のどこかで、先輩の"特別"は私のものだって、図々しいこと考えてた。
でも、違った。