好きです、センパイッ!!
思い出すのは、なるみさんと2人で手を繋いで楽しそうに笑いあってた場面。
そんなの、HPが残り少ない私にとって、最大のダメージの要因になりかねないからね。
……それに、今先輩に会ったら、汚い感情を見せることになるだけ。
ヤキモチとか嫉妬とかで、どうにかなっちゃいそうだもん。
「先輩に対する気持ちが無くなってからじゃないと、ムリっぽい」
「……そう」
そう。
"先輩が好き"って気持ちが、なくなればいいのに。
チラッと柚木の背中から先輩を見る。
「はぁ!?お前それだけしか食わねぇの?」
「一々声がデカイんだよ。金欠なだけ」
柴田先輩と一緒にいる高広先輩。
ただお話ししてるだけなのに、どうしてあんなにカッコいいんだろうか。