好きです、センパイッ!!
クッキーをちびちび食べていると、柚木が「あ」と声を出した。
視線の先は、教室の前の扉の方。
不思議に思って私も首だけ動かしてそっちの方を見てみる。
「……えっ」
そうか。
どうりでクラスの女子達が騒がしいと思った。
ど、どうしてこんなところにいるんですか?
「高広先輩?」
扉から顔を覗かせて、誰かを探しているご様子。
その隣には柴田先輩もいた。
ビックリして固まっていると、パチっと宗介先輩と目が合う。
「あっ、小春ちゃんいるじゃん!」
その言葉に、私のことを探していたんだと理解することが出来た。
いやでも、どうして私?