好きです、センパイッ!!


柴田先輩の頭を叩いた高広先輩に、パチパチと瞬きをする。


……そんな理由で、わざわざ私の顔を見にここまで来てくれたんですか?

私のことを心配してたの?




「どうして俺のとこ急に来なくなったわけ?」




……じゃあ、先輩、どうしてそんなこと私に聞くの?


私は先輩にとって、ただの後輩なのに。

先輩にはなるみさんっていう彼女だっているのに。


私のことなんか、何とも思ってないはずなのに。




「なんで、そんなこと……」


「なんでって……」




うーん、と何かを考える先輩。


それからしばらくして口を開いた。




「お前がいないと、調子狂う」


「なっ……」


「毎日来てたじゃん。それが当たり前になってんだよ」


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