好きです、センパイッ!!


笑っちゃうけど、なんて、本当に可笑しそうに笑う先輩に、無性に泣きたくなった。


……また、期待しちゃうじゃないですか。

私は先輩の特別だって思っちゃうじゃないですか。



先輩はもうなるみさんのものなのに。



あぁ、私先輩のこと好きだなぁって、思っちゃう。





「わ、私はっ」




ガタッと立ち上がった私を見て、先輩は不思議そうに首をかしげた。




「……っ、私、今日先輩のところ行きますから」




もう、嫌だ。

好きって気持ちを忘れられないなら、もういっそのこと……。




「教室で、待っててください。聞いてほしいことがあるんです」




いっそのこと、振られてしまった方が吹っ切れるんじゃないのかな。





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