好きです、センパイッ!!
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『小春、本当に行くの?』
『うん。もうこの方がいいと思うんだよね』
放課後、誰もいなくなった教室で、私は静かに深呼吸をした。
柚木、心配してたな。
いつもは冷たいくせに。ツンデレめ。
大丈夫、大丈夫。
結果は分かってるんだから。
だから、こんなに緊張することなんてないんだから。
廊下を歩いて、先輩の教室へ。
扉の前に立って、ゴクリと唾を飲み込んだ。
……結果は分かってるのに、それでも気持ちを伝えるなんて、
なんて怖いことをしようとしてるんだ、私は。
もう前みたいに、お話をすることも出来ないかもしれない。
今日みたいに私に会いに来てくれることも、笑いかけてくれることも、
なくなっちゃう。