好きです、センパイッ!!


「で?話したいことって、なに?」




いきなりその話題に触れた高広先輩にゴクリと唾を飲み込んだ。


どうしよう。

手汗出てきた。足も震えてる。


そりゃ怖いよ。

振られるって分かってるのに告白するんだもん。


……怖いよ。


先輩に嫌われたらどうしようって、考えちゃうよ。



でも、言わなきゃ。

これは私のためでもあるんだから。





「……先輩のこと、ずっと見てました。一年の頃からずっと」





あぁ、もう泣きそう。




「どうやったら私のこと意識してくれるんだろうって考えて、でもそうやって考えてる時間すら幸せで」




先輩の顔、見れない。

今どんな顔してるの?

私の言葉を聞いて、なにを考えてる?


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