好きです、センパイッ!!


「毎日、放課後になるのが待ち遠しかったです。
先輩と話せた日は、会えた日は、もう嬉しくて幸せで」


「……」


「先輩に笑いかけられたら、心臓が爆発するんじゃないかってぐらいドキドキするんです」




ゆっくりと、顔を上げる。

怖いけど、先輩のことを見なくちゃ。



先輩は、少し驚いてるみたいだった。


でもね、そんな顔も好きなんだ。





「……好きです」





教室に、私の声が響いた。

一度言葉にした途端、好きっていう気持ちが溢れてしまうのはどうしてだろう。





「クールなところも、優しいところも、たまにしか見せない照れた顔も笑った顔も、

先輩の仕草も、声も、匂いも、

大好きです」


「こはる、」


「だから、私のこと振ってください。そしたら、私も、吹っ切れると、思うから……」


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