好きです、センパイッ!!
立ち上がった睦月を見上げて、ボーッとそんなことを考える。
「……まぁ、柚木に言われなくても俺はお前のこと待ってるつもりだったけど」
コツン、と軽く頭をグーで小突かれた。
「絶対泣くって、分かってたし」
そのままわしゃわしゃっと髪の毛を乱暴に撫でた後、
いつかの時と同じように私をそっと胸に引き寄せて。
「い、嫌じゃないの?」
私女の子だよ?
アンタが嫌いな、ギャーギャー騒がしい女子だよ?
「はぁ?何今さらそんなこと言ってんだよ。お前は特別」
"特別"という言葉にピクリと反応する私。
……そっか。
「それに、泣きたい時は俺が一緒にいてやるって言っただろ」