好きです、センパイッ!!
だってそうしないと高広先輩を困らせることになるもん。
先輩は優しいから、こんな私のこともちゃんと考えてくれるに違いない。
気を使わせるようなこと、させたくない。
「おーっす、小春ちゃん。購買?」
「そうです!混んでました?」
「いや、今日はそんなに……な?高広」
購買の袋をぶら下げながら、そう聞いた柴田先輩。
高広先輩はというと、私のことを見てもくれない。
「……おー」
素っ気なくそう言って、先に行ってしまった。
「あっ、ちょい高広!何だよアイツ……最近機嫌悪いんだよな。ごめんな、小春ちゃん!」
「あ、いえいえ!お構いなく!」
そっか、高広先輩、機嫌悪いんだ。
……私、嫌われちゃったかなぁ……。