好きです、センパイッ!!
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全ての授業が終わった放課後の帰り道が、1番困る。
だって、柚木はバイトで忙しいから大抵1人で先に帰っちゃうし。
誰かといないと、先輩のことをどうしたって考えちゃうもん。
……そうだ!
こういう時は音楽を聴こう!それがいい!
駅までの道のりで、歩いてくる人にぶつからないようにイヤフォンを耳につけた。
音楽アプリを開いて、1番上の曲をタップする。
もちろんシャッフルモード。
ブレザーのポケットに両手を入れて、はぁ、と息を吐いた。
……私のバカ。
ラブソングばっかダウンロードしてるんじゃないよ!
『先輩が好きな曲だから、好きです』
『ふ、理由がそれ?』
『私にとっては十分な理由ですよ』