好きです、センパイッ!!


「デートって……アイツら3年だろ。そのまま家に帰るに決まってんじゃん」




ムスッとする睦月。

いやまぁ確かにそうなんだけどさ!!!




「もうっ!いいでしょ別に!行こっ」


「あっ、おい!」




睦月の手首を引っ張って、少し離れたところから先輩達の後をつける。


え?ストーカーだって?

嫌だなぁ、そんなんじゃないってば。




「……自分から傷つくようなことして何してんだよ」




睦月が小さくそう言ったけど、私は聞こえないフリをした。





「どこ行くんだろうね?ゲームセンターかな?」

「知るかよ」





ぷりぷりしてるけど、なんだかんだいって付いてきてくれる。


心配してくれてるんだよね、睦月くん。


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