好きです、センパイッ!!
なるみさんが、不意に高広先輩に向かって何かを言った。
それを聞いた先輩は、ふはって、笑い出して。
2人して顔を寄せて笑いあう姿は、仲良しな彼氏彼女そのもので。
…やっぱりお似合いだ。
高広先輩の肩に触れているなるみさんの手。
ズキッと胸が痛む。
____カシャッ。
「えっ?」
突然鳴ったシャッター音に、目をパチクリ。
目の前にあるスマホの画面には、ビックリしている私の顔が映ってた。
睦月が腕を伸ばして内カメラで撮ったんだ。
へ、変なところ器用なんだからこの人は!!
「あのさぁ?私がいい被写体っていうのは自分でも理解してるよ?でもほら、不意打ちショットと下からのアングルで撮られる写真ほど可愛く映らないものはないからさぁ!!」