好きです、センパイッ!!
◎ねぇ先輩、それはわざとですか





高広先輩って、とてつもなくバカでアホで鈍感で、デリカシーのない人だよ。



『っ、おい』



あの時、急に腕を掴まれた時は心臓が飛び出るんじゃないかってヒヤヒヤした。


少し触れただけであんなにドキドキするなんて思わなかった。




ていうか……。


普通、フッた相手にあんな気安く触ったりする!!?

少しは私の気持ちも考えてよ、先輩っ。




「ほんっとにありえない!!」




お風呂場に私の大きな声が響いた。


四ノ宮小春、最近のマイブームは朝風呂である。




……って、いけないいけない!

先輩のこと考えるの禁止!!

これじゃあいつまでたっても前に進めないっつーのっ。


< 256 / 442 >

この作品をシェア

pagetop