好きです、センパイッ!!


お風呂から出て、丁寧に体を拭いて、制服に着替える。


時計を見たら、いつも家を出る時間で、慌てて用意を済ませた。




⦅今どこ?⦆




家を出て、早歩きをしながらスマホを見ると10分前に睦月からのメッセージを受信していた。



⦅ごめん!今から電車乗る!⦆




毎朝、私達は一緒に登校するようになった。

学校の最寄り駅、改札の前で待ち合わせ。


この様子じゃ睦月はもう着いてるみたい。


うう、電車よ、もっとスピードをあげてくれ……!!




「睦月!」




いつもの駅に着くと、思った通り睦月はいた。

イヤフォンをつけて、寒そうにマフラーに顔を埋めてる。



私の声に顔を上げると、「遅い」と一言。


< 257 / 442 >

この作品をシェア

pagetop