好きです、センパイッ!!
調子狂うっていうか……。
「睦月って、私のこと好きなんだねぇ」
「は!?っな、に急に、くそっ、そういうの口に出して言わなくていーから!」
顔を赤くして慌てる睦月に、思わず笑ってしまう。
反応が一々可愛いなぁ、なんて。
そう思っていると、ビュッと強い風が吹いた。
せ、せっかく髪をコテで内巻きにしてきたのに崩れてしまう……!
全力で髪の毛を死守していると、ふと睦月と目があった。
「な、なに?」
「や、なんかお前、いい匂いする」
そう言いながら私の頭に手を置いて、鼻を近づける。
突然近くなった距離に私は目を見開いた。
「シャンプー変えた?」
さっきまで赤くなってたくせに、
こ、こうやっていきなり顔を覗き込まれるとさ……。