好きです、センパイッ!!
「……は?なんで照れてんの」
「べ、別に照れてない!!」
む、睦月のバカ。
照れてるとかじゃなくて、ビックリしただけだ!!
教室に着くと、もう柚木がいた。
「ゆずっきー!おはよーう」
「ちょっとやだ、変なあだ名付けないでよ」
スマホから顔を上げて心底嫌そうな顔。
だけど、私の隣にいる睦月に視線を移すと、途端にニヤニヤしだした。
な、何よ?
「朝からラブラブ登校ですか?」
柚木の言葉に、睦月はムスッとする。
……1年の時から睦月と仲良くやってる私からすると、
彼のその態度はただの照れ隠しだと見た。
「ほっとけ」
そう言って窓側の自分の席に行ってしまう睦月。