好きです、センパイッ!!


「お前こっち歩けば」


歩くときは道路側にきてくれるし、

私の歩幅に合わせて歩いてくれるし。


かと思えば、ちょんっと手の甲が触れただけで顔を赤くして。




「……睦月ってさぁ」

「何だよ」




ネックレスをプレゼントしてくれた。

たまに優しく笑いかけてくれる。


そうか、これが女の子扱いってやつか。



大切にされてるって、実感する。




「私のこと、好きなんだね」

「……なっ……はぁ!?」




いつかの時と同じように慌てる睦月。

そんな睦月に、私はふふっと笑った。




「だって、今日誘ってくれたの私がヘコんでたからでしょ?」




ずっと平気なふりをしていたけど、昨日睦月の前で泣いてしまった私。

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