好きです、センパイッ!!


ペコリとお辞儀をして、
教室を出ようと扉に手をかける


…先輩に声をかけられたのはそんな時。





「…なに、もう行くわけ」





その言葉にパチパチと瞬きをする


も、"もう"って…

えっと、先輩。それじゃあまるで、





「…っまるで!まるで私と離れるのが嫌みたいな…ふぇぶっ」





振り返った瞬間私の顔面に命中したのは先輩の消しゴム


そのコントロール力に小春感動…





「うるせぇ。これで帰れるって思っただけだバーカ。さっさと勉強しろ」


「し、辛辣…」





先輩の冷たい態度は今に始まったことじゃないけど、

ここはもうちょっとさぁ!



『小春、頑張れよ?』みたいなぁ!!

こういう言葉くれたっていいんじゃないんですかねっ!?


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