好きです、センパイッ!!


私のことそんなに嫌いだったの!?って、今すぐ駆け寄って問い詰めたい衝動をなんとか抑えて、次の言葉を待つ。



「でも、私はそんなバカと1年の頃からずっと一緒にいた」

「……」



何も言わずにただジッと柚木を見ている先輩。

そんな先輩を、柚木はキッと鋭く睨む。




「……だから、小春が高広先輩に振られて、どのくらい傷ついたか私には痛いほど分かる」




それを聞いて、私は目を見開いた。



「あぁ見えて、小春は考え込むタイプなんです。
辛いことがあっても1人で何とかしようとしちゃう」



私のことを冷たくあしらったり、たまに意地悪なことも言ったり。

柚木とは、1年の頃からずっとそういう付き合いだった。

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