好きです、センパイッ!!


「だけど、傷ついてる小春を、睦月は絶対放っておかなかった。
私よりも小春の側にいて支えてくれたんです」



だから、



「私は、小春や睦月のことを大切に思ってます。だから、あの2人の味方です」

「……そう」



柚木が、こんなことを言ってくれるとは思ってなくて。

不覚にも泣きそうになってしまう。




「先輩には悪いけど、小春はあなたのことを忘れようと努力して、
睦月と付き合うようになって、それでようやく幸せになれたところなんです」


「……」


「最近、やっと小春が前みたいに笑うようになったの。これも睦月のおかげなんです」




ギュッと、先輩が自分の手のひらを握りしめたのが分かった。

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