好きです、センパイッ!!
目が合ってから、
お互いに逸らすんだ。
でも、先輩の方を見ると、絶対また目が合う。
それは一瞬の出来事で。
はたから見れば、それが何?って感じなんだけど、でも。
私と目が合うと、先輩は少し悲しそうにするから。
……って!また先輩のことを考える!!
こんなんじゃダメだよっ。
頭の中から先輩の姿を消すと、ちょうど終業式が終わった。
「睦月、私アンタのこと好きだからね」
着いた教室で隣の席の睦月にそう言うと、彼はボッと顔を赤くした。
「なっ、んだよ、急に!」
「いやね、睦月のこと不安にさせたくないなって思って」
「だからって一々言葉に出して言うやつがあるか!」
うんうん、今日も相変わらず睦月は可愛いで溢れてるね。
「そうだ、明日何時に待ち合わせにする?」