好きです、センパイッ!!


目が合ってから、
お互いに逸らすんだ。

でも、先輩の方を見ると、絶対また目が合う。


それは一瞬の出来事で。

はたから見れば、それが何?って感じなんだけど、でも。


私と目が合うと、先輩は少し悲しそうにするから。


……って!また先輩のことを考える!!

こんなんじゃダメだよっ。



頭の中から先輩の姿を消すと、ちょうど終業式が終わった。




「睦月、私アンタのこと好きだからね」



着いた教室で隣の席の睦月にそう言うと、彼はボッと顔を赤くした。




「なっ、んだよ、急に!」

「いやね、睦月のこと不安にさせたくないなって思って」

「だからって一々言葉に出して言うやつがあるか!」




うんうん、今日も相変わらず睦月は可愛いで溢れてるね。



「そうだ、明日何時に待ち合わせにする?」

< 312 / 442 >

この作品をシェア

pagetop