好きです、センパイッ!!


「ちょっ、何笑ってるんですか!」



先輩の笑顔に、ドキッとしたとか、そんなことはありえない。

あっちゃいけない。


ブンブンと首を振る私。

先輩は、そんな私の手をとって自分の頬にそっと添えた。




「お前が、来てくれて、すげー嬉しい」


「っも、無理して喋らなくていいですから……!」




ズルイよ先輩。

今さらこんなことするのは。




「わ、私、買ってきたもの置いてきます!果物とか、食べれますか?切ってきます」




先輩とこれ以上一緒の空間にいたくなくて。

でも、私がそう言って部屋から出ようとしたら。




「……そういうの、いいから」

「っ、え」




いきなりグイッと腕を引っ張られて、バランスを崩した私はそのままベッドへとダイブするはめに。

ギシッとスプリングが鳴る。

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