好きです、センパイッ!!
振り向いたなるみさんは、驚いたように黙っている。
ど、どうしよう……?
何も考えずに声かけちゃったけど……いったい何から話せばいいのっ!
「小春ちゃん……だよね?」
「えっ」
「うわぁ、嬉しい!ずっと話したいと思ってたの!」
「え!?」
パァァッと顔を輝かせるなるみさんに、瞬きをパチパチ。
私のこと、知ってるんですか……?
私の考えていることが分かったのか、なるみさんはクスッと笑った。
「高広から聞いてたの。それに、前にあのカフェであったしね」
「あっ、あの時はお邪魔してすみませんでした……!」
「あは、いいのいいの!
それより、ここじゃあれだし、あそこの公園で話さない?」
近くの公園のベンチに隣り合って座ると、急に手汗がではじめた。