好きです、センパイッ!!
ごめん、睦月……。
小さく頷くと「そっか」って。
「……お前が、アイツのこと忘れられないって、分かってた」
「え……」
「それでも小春と一緒にいたかったから、利用したのは俺も一緒。だからお互い様な」
チラッと私を見て、苦笑いをする睦月。
「ちがうっ」
突然大きな声を出した私に、睦月は眉を寄せる。
違う、違うんだよ、睦月。
「確かに、……睦月と付き合うことになったのは、先輩を忘れるためだったけど、」
睦月と一緒に過ごした時間、
2人で笑いあった時間。
「一緒にいた時間も、その時の特別な感情も、嘘なんかじゃない」
私は、確かにちゃんと睦月のことが好きだった。
「……睦月の彼女で良かったって、心の底から思ってる」