好きです、センパイッ!!


私のことをいつでも想ってくれてありがとう。

側にいてくれて、ありがとう。




「……私のことを好きになってくれて、ありがとう」




目を見開く睦月。

それから、ふはっと笑い出すから、私はビックリするわけで。



「……俺、お前のそういう真っ直ぐなとこ、やっぱ好きだ」



笑ってから、俯いた睦月はこんなことを言う。


私はきゅっと唇をひき結んだ。


私も、睦月のこと大切に思ってるよ。




「小春、手だして」

「え?う、うん」




恐る恐る両手を出すと、睦月は小さなラッピング袋を手のひらにのせた。



「本当はクリスマスに渡す予定だったんだけど、」

「あ……」

「これは友情の証ってことで。だからもらって」

< 355 / 442 >

この作品をシェア

pagetop