好きです、センパイッ!!
あ、じゃ、なくて!
そうじゃなくて!!
「あのっ、私の頭!撫でてくれませんか!?」
「…………はぁ?」
私を引いた目で見ている先輩…
ゔーっ…でもでもっ、お願いします!これだけっ!
「頭撫でてくれたら、勉強、頑張れるから……」
ぎゅっとスカートの裾を握って、「ダメですか?」なんて聞いてみる。
「…」
「…あの、高広せんぱ、」
何にも言わないから、先輩のことを呼ぼうとしたのに。
突然声が出なくなったのは、先輩のせいだ。
「……小春、」
「せ、先輩?」
ぽんぽんと、頭を撫でて私のことを呼ぶ