好きです、センパイッ!!
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ゆっくりと目を開ける。
前にあったことが夢に出てくるって、すごいことじゃない?
時計を見ると、私がこの教室に入ってから30分が経とうとしていた。
いけないっ、寝すぎた!
慌ててプリントを持って教室を出る。
先生、職員室にいるかな?
やっぱりこんなの、うたた寝の罰にしては重すぎると思うんだけど?
『どうしよう柚木!いざ目の前に先輩が来ると緊張して上手く話せない!!』
『そんなの慣れるしかないでしょ。話せるまで頑張りな』
あの後は、高広先輩と何度も廊下ですれ違ったけど、緊張して話しかけられないまま私は2年に進級した。
勇気を出して話しかけたのは2年になりたての頃。
『私の名前、覚えてます?』
『……小春?』