好きです、センパイッ!!
「……本当に?」
その"好き"は、恋人になりたいの好き?
「ここで嘘ついてどうするんだよ」
ポロっと涙がこぼれ落ちる。
先輩は、そんな私にビックリしているみたいだったけど、「……泣くなよ」そう言って人差し指で優しく涙をぬぐってくれた。
「返事はいらないから。大体予想はついてるし、自分の気持ち伝えたかっただけだから」
ポンポンと頭を撫でてそんなことを言う。
ギュッと床についていた手のひらを握りしめた。
「……き、です」
冷たいところも、実は優しいところも、
たまに見せる照れた顔も、
くしゃっと子犬みたいに笑った顔も。
先輩の全部が、
「先輩が、好きです」