好きです、センパイッ!!
私の言葉に、目を丸くする先輩。
「……何のドッキリ?」
「ドッキリでこんなこと言わないです。バカなんですかっ」
「だって、お前アイツと付き合って……」
「先輩のことが忘れられなくて、……別れました」
「なに、それ……」
それから、そっと私の頬に手を添えた先輩。
その顔は、まだ不安そうで。
「俺のこと、好きなの?」
コクリと頷くと、少し泣きそうになっていた。
「……信じられないんだけど」
「じゃあ、どうしたら信じてくれますか」
「……」
何も言わない……。
信じてくれないと、困る。
だから私は、私に触れている先輩の手をその上から包み込んだ。
ピクッと先輩の肩があがる。
「好きです、先輩」