好きです、センパイッ!!
◎After stories
sideなるみ
バカみたいに真っ直ぐに、素直に、自分の気持ちをぶつけるなんて、
きっと私には一生出来ない。
「なるみ、俺達別れない?」
「……うん、その方がいいかもね」
心の中で、もう長くはないだろうって感じてはいた。
でも、実際言われると、結構グサっとくる。
「じゃあ、明日からは友達同士としてよろしくね」
ブレザーのポケットに両手を入れてヘラっと笑って見せる。
すると、彼氏……じゃない、"元"彼氏の秀人(ヒデト)は眉を寄せた。
「……お前って、いつもそうだよな」
「え?」
彼の小さく呟いた声が、上手く聞き取れなくて。
私は首をかしげた。
「好きだって言うのも、デートに誘うのも、全部俺からだったじゃん。お前、本当に俺のこと好きだった?」