好きです、センパイッ!!


「あ、JKだー可愛いー」

「本当だ。若いなぁー」




私の横を通り過ぎた女の人2人組の言葉。


……くっ……なんだその余裕は!
なんだそのメイクばっちりの顔は!!

何なんだ!そのキラキラオーラは!!!


やだもう!女子大生って恐ろしい!



こんな人達がたくさんいる中で、高広先輩はキャンパスライフを送ってるの?

何だそれちょっと妬ける!!




ギュッと先輩と交換したネクタイを握りしめる。


と、とにかく、校門の真ん前は目立ってしょうがない。


だから私は、校門から少し離れた電柱の陰に隠れて、先輩が出てくるのを待った。




「……あっ」




数分経った頃、白いTシャツに黒いスキニーパンツを履いた高広先輩が出てきた。

くぅ……シンプルな格好なのにどうしてあんなに輝いて見えるんだろう!?


駆け寄って抱きつきたくなる衝動をなんとか抑えて、

先輩に気付かれないように跡をつける。

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