好きです、センパイッ!!


チラリと私を見たかと思えば、はぁーってため息つくし。


もう、何なんですか!?





「あー…お前さ、」


「はい」


「…何で、急にそんな風になってんの」


「……はい?」





先輩の言葉にポカンとする私


えっと、そんな風に…って、何が…?



いまいちピンと来ていない私に、先輩は「チッ」と舌打ちをする


ひ、ひどくない…!?




「っ、だから、」


「へっ、あ、ちょっ」




先輩は、クイっと顎を持ち上げたかと思えば、

親指で私の唇をなぞった



ドキッと心臓が大きく鳴る





「どうして化粧なんかしてんの、って聞いてんの」





分かれよ、バカ、って、また悪口だし。


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