好きです、センパイッ!!
「な、なん……なんで先輩の隣に女の人が……」
校門を抜けた先輩の隣に並んでいるのは、スラッと足が長い綺麗な女の人。
きっと3年生だ。
ちょ、ちょっと待って、状況が理解できてないよ!?
ハッ……もしかしたら私は誰かと先輩を見間違えてる?
あはは、嫌だ私ったら!人違いをするなんて!
「おい、そこ邪魔なんだけど」
聞きなれたその声に顔を上げる。
眉間にシワを寄せて、私を睨んでいるのは睦月だった。
相変わらず今日も可愛いね……。
「うん、じゃあちょっと手伝ってくれるかな!」
「はぁ?話の流れおかしい……っておい!何してんだよ!」