好きです、センパイッ!!


上履きに履き替えていた先輩。

その後ろで、不思議そうな顔をしている女の先輩がいる。





「おはようございます、高広先輩!」


「……うるせぇ」





ふわりとあくびをして教室に行こうとする先輩。


その腕をすかさず両手で掴んだ。





「あくびしている姿もステキです!ちょっと聞きたいことがあるのでまだ行かないでください!!」





私の顔を見て、はぁとため息をつく。

それから「先行ってて」と後ろにいた美人な先輩にそう言った。


ホッと顔を明るくする私。

って、違う違う!本題はここからであって!



ゴクリと唾を飲み込んで、口を開いた。





「せっ、先輩!今の女の人誰ですか……!?」


< 96 / 442 >

この作品をシェア

pagetop