好きです、センパイッ!!
上履きに履き替えていた先輩。
その後ろで、不思議そうな顔をしている女の先輩がいる。
「おはようございます、高広先輩!」
「……うるせぇ」
ふわりとあくびをして教室に行こうとする先輩。
その腕をすかさず両手で掴んだ。
「あくびしている姿もステキです!ちょっと聞きたいことがあるのでまだ行かないでください!!」
私の顔を見て、はぁとため息をつく。
それから「先行ってて」と後ろにいた美人な先輩にそう言った。
ホッと顔を明るくする私。
って、違う違う!本題はここからであって!
ゴクリと唾を飲み込んで、口を開いた。
「せっ、先輩!今の女の人誰ですか……!?」