意地悪な集団
ぜ、全然きかないな・・・。
いっつもこの口調聞いてるからかな?

「やっぱり“慣れ”っていうもんは存在するんだね」
「何言ってんのー?」
「え?」
「だからー、慣れが存在するとか」
え、声に出ちゃった?
はぁ・・・ほんと、ないよー。

「つーか、存在するっしょ!普通に」
「まあね」
「結衣、最近おかしいよねー」
「ど・・・どこがよ」
「んー、いろんなとこ☆」
いろんなとこって・・・どこ?

「また悩んでる~」
「それは、ないわー」
「いや、悩んでないから!」
悩んでるけどさ・・・



―そんな毎日が過ぎ去っていき

 あっという間に小学校6年生になった―
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