意地悪な集団
そう思った私は真っ直ぐ玄関に向かった。
「もう、人を騙すとかマジ最低じゃん!直樹はこんなことする人間じゃないと思ってたのに!でも誘われたとき、理由言ってなかったしな・・・。やっぱり騙したのか!」

って、あ・・・あれ!?
私、玄関に向かってなーい!
なんか知らないけど、遠回りしてるぅ~。

玄関までこんなに遠いはずないと思ってたら・・・
もー、私こんなにバカじゃないよぉ~っ。

「やっと着いた。ふー、今日は学校歩きまくっちゃったな」
一息ついて外靴に履き替えようとすると・・・
「結衣っ」
え、誰?
声が聞こえた方に顔を向けると・・・
「な、直樹!」

なんで直樹がいるんだよ!
帰ったんじゃないんだ。
玄関で待つとかマジ意味不明っ。


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