意地悪な集団
「う、うん」
できれば、今は、言うだけ言って早く帰ってほしい。
さっき振ったばかりの直樹とは気まずい。

「俺・・・はじめて振られたよ」
ちょっと笑いまじりに言う直樹。
「あ、ごめんね・・・」
作り笑いで答える私。
超・・・気まずいんだけど!

「でも俺、気にしてないから」
「えっ!?」
すごくデカい声で言ってしまう自分に驚いた。
「声、デカいだろ!!」
「あ、ごめん」
「誤らなくてもいいけど」
「で?」
「で、って。だから・・・俺は全然気にしてないから」
「・・・」
何も答えられない私。

「つまり・・・明日から今まで通り。じゃあな」
「・・・ば、ばいばい」

直樹はそれだけ伝えると帰っていった。
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