意地悪な集団

「っていうか、次理科じゃーん」
朱莉が言った。
教室を見渡すと私たちと数人の男子しか残っていない。
「え、早くね？」

急いで理科室へと移動した。

キーンコーンカーンコーン
「超ギリギリセーフ～」
授業のはじまりのチャイムが鳴ったのと同時に理科室に着いた。
ま、ギリギリだけど鎌田来てないから、いつもみたいに話していた。

今日は確か実験だから、そのときに和也に聞いてみようかな・・・

ガララララ
「席につけー」
ふぅ～、鎌田って超うざい！
私は鎌田のいったことに対して何の反応もなく話しながら席に座った。

「まったく・・・」
鎌田がボソッと口にした言葉・・・
私はその小さな声が聞こえた。
「はぁー」
わざと聞こえるようにため息をつくと教科書の準備をした。

「はい、えー・・・今日は、実験でー、班から１人道具を取りに来て」