意地悪な集団

ガララ・・・

そっとドアをあけて覗くと、恵里奈、七海、朱莉が３人で話している姿が目に入った。
「やっぽ～～～」
元気にあいさつをし、ドアをそっと閉め、３人のほうへ向かう私。
それについて来る末明もフザけて
「おはようさん♪」と言いながら向かう。

「ちょ、なんか超ビビッた」
恵里奈が言う。
「え、何で？つか、早かったねー」

「まぁね～。でさ！今日からでしょ？あれ」
恵里奈が言った、あれ。
末明はもちろん、朱莉も七海も私も何を指しているのかがすぐ分かった。

「でさ、今日は避けるのと、無視のみ？」
朱莉が言う。
「やっぱり以外～、朱莉がそういこと言い出すなんて！」
「よく言うね～朱莉！！」
七海と私がそれに答える。

「そうかな？結構こういうタイプだけどね」
「はははっ、うけんね～」
今度は末明が言いながら笑う。


ガララララ・・・バンッ―
「よっしゃ、一番ー」
笑い声が一気に消える。
そして教室のドアのほうをガン見した。