No.1の山田クン



…………ーーー



ーーーーーーーーー……




黙々と草むしりをする私達の間に会話など一切ない



沈黙が続くなかひたすら、草を引っこ抜く作業




あぁー疲れた。



腰いたぁい!


なんで、私…手伝うなんて言っちゃったんだろ



あぁーもぅ私のバカ!バカバカ藍華の大バカ野郎!




ふと、私は自分の手首あたりに視線を移した…








「…………い、いやぁ!」



ーーードンッ!



「…ったた。よ、吉野さんどうしたの?」

私は、あまりにもビックリし過ぎて山田クンに飛び付いていたのだ


「…む、む、虫が…私の制服の袖口に…」


山田クンが頭を擦りながら上半身をお越しパニクっている私の肩を掴みグイッっと自分の方に寄せた。


「吉野さん大丈夫だよ。ただのてんとう虫です」


「だ、ダメ!てんとう虫だろうが…私…本当に虫が苦手なの!」


「…クスッ」


またしても、山田クンが笑う


「わ、笑ってないで、早く取って…は、や…く…」



てんとう虫のせいでパニックになっていた私は、正気を取り戻し自分が置かれている状況に気付いた



えっ?


えっ?



えっ?




えぇーーーー!?







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