No.1の山田クン


「ねっ、ねえ…」

私は、そこら辺に生えてる草をブチブチと抜きながら


「ん?なんですか?」


さっきよりは鼓動が落ち着き、少し冷静になった私は…





「山田クン、下の名前何て言うの?」


「凛だけど…急にどうかしたんですか?」


「これから凛って呼んでもいいかな?」


「えっ?」


「……………」



ぎゃああー



なに血迷って変な事いってるのー


なんで、なんで、今日の私すごく変なんですけどー



「…えっとーそのー今のはナシね!ナシ!山田クン気にしないでね…あははッ」


私は顔の前で手をブンブン振った





「…………ぃぃよ。」


えっ?


「下の名前で呼んでも別に大丈夫です」


俯きながら草をむしっている山田クンの耳と頬が少し赤くなっている事に私は気付いた



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