No.1の山田クン



ごめんなさいを告げた私はスタスタ歩いていると…



「…やーまーだークン。覗きが趣味とは知らなかったよ」


「へっ?あっ吉野さん。これはその…覗いてた訳じゃなくて…その…………」



校舎の曲がり角の辺りで、しゃがみこんでいる山田クンを見つけた




「まぁ、いいや。ところで山田クンはこんなとこで何してたの?」


「その…僕、先生に草むしりを頼まれてて…」



ってーーーおい!


山田クン、先生にまでそんな事頼まれて…


沙映子先生ってば、なに考えてんのまったく…



「山田クン!この前言ったよね?嫌な時は断りなよって」


あっ、また説教しちゃった……




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