nude〜ハ・ダ・カ〜

夏休み

「おつかれさまでした〜。」


最近、一日の大半をこの店で過ごしている。

それなりに自分を毎回指名してくれる「本指名」の客も増えてきた。要するに仕事が楽に思えてきた。

わたしの精神面が強いのか、この職業につく女の子の大半がこんな性格なのか…わからないけど、初めて会うおとこの前で平気で裸になれてしまう。今は…。





世の中には様々な欲望をもったおとこがたくさんいる。
その相手をするのは正直疲れる。






でも、



客が買った時間だけあいてをしてやれば良いだけの話し。


「はい。今日の給料ね。確認して。」

\76000。

「(まぁこんなもんかな…。)オッケーです。おつかれさまで〜す!」

「おつかれさまで…、ちょっと待って!雑誌の件考えてくれた?」

「あっ、忘れてた(笑)。う〜ん…ちなみに取材費っていくらくらいなんですか?」

「雑誌の巻頭で\50000、特集で\30000、名鑑で\10000だね。ほら、やっぱ雑誌に載っちゃえばお客さんは増えるだろうし…。」

「そっか…。近々、撮影ってあるの?」

「うん。何件か話はきてるんだよね。」




「…。う〜ん。やっても良いかなぁ〜。」

「ほんとに?!とりあえず明日には日程聞いておくね!」
< 19 / 34 >

この作品をシェア

pagetop