nude〜ハ・ダ・カ〜

キャバ嬢、藍衣

「そっか、こういう仕事は初めてなんだね。で、大学生と。」

「…はい。」

「じゃあ、明日からね。フロアにでる前に一応覚えてもらう事もあるから〜18時に来てもらえるかな?」

「あ〜…はい。(おいおい…。話しだけって。)」





面接を終えて、木村と一緒に駅前の喫茶店に入る。

「まぁ、頑張ってよ!一応明日は体入ってことで!」

「話し聞くだけって…。まぁ〜良いけどー…」



正直、今の状況。

学業に専念できる環境…?

食うに困らない生活…

洋服だって欲しい…

将来は自分でショップなんかやっちゃったり…


現実。

今のショップ店員での時給780円のバイトじゃー…。貯金なんて到底ムリ。

東京に出てきて2ヶ月。夢も半端諦めかけていたわけで。




今の状況全てひっくるめて、必要なものは。




『お金』。






「じゃ、明日頑張ってね〜!なんかあったら連絡して!」

木村とは駅でわかれて、帰宅。


(うん…。明日とりあえず行ってみよ。)



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