宮花物語
「正妃様!お妃様は何も悪くはありません!私が、私が……」
将拓は床を、指で搔きむしった。
「……恐れ多くも、お妃様の美しさに惹かれてしまったのです。」
「将拓殿!何を!」
「ですから、処罰されるのは、この私一人にして下さい!命を差し出せと申されるのなら、喜んで差し上げましょう!ただ、お妃様だけはどうかどうか!お許し下さい!」
白蓮は、頭が混乱した。
この者達は、何を言っているのか。
まるで、随分前からお互いを知っていて……
知っていて……
まるで、かけがえのない存在を守るかのように、訴えてくる。
しかも二人の間には、情を交わしているような、艶めかしい空気は流れておらず、清い関係にさえ思える。
そんな関係、知り得る中では、ただ一つ!
二人とも、兄妹なのか!?
だがそれは同時に、黄杏の妃としての存在を脅かす。
王は、この事を知っているのか?
知らずに黄杏を、妃に迎えたのか。
将拓は床を、指で搔きむしった。
「……恐れ多くも、お妃様の美しさに惹かれてしまったのです。」
「将拓殿!何を!」
「ですから、処罰されるのは、この私一人にして下さい!命を差し出せと申されるのなら、喜んで差し上げましょう!ただ、お妃様だけはどうかどうか!お許し下さい!」
白蓮は、頭が混乱した。
この者達は、何を言っているのか。
まるで、随分前からお互いを知っていて……
知っていて……
まるで、かけがえのない存在を守るかのように、訴えてくる。
しかも二人の間には、情を交わしているような、艶めかしい空気は流れておらず、清い関係にさえ思える。
そんな関係、知り得る中では、ただ一つ!
二人とも、兄妹なのか!?
だがそれは同時に、黄杏の妃としての存在を脅かす。
王は、この事を知っているのか?
知らずに黄杏を、妃に迎えたのか。