宮花物語
第3話 愛する人の正体
次の日の夜。
信寧王の滞在は、1週間延期された。
黄杏と信志は、それから毎日、夜毎情事を重ねた。
「ねえ、信志。王はどうして、滞在を伸ばしたのかしら。」
「さあ……」
王本人である信志は、まさか黄杏と睦む為だとは、言えない。
「でもそのお陰で、信志とこうして会う事ができるわ。」
黄杏は、濡れた裸で、信志の体にまとわりつく。
「黄杏……」
信志も、情事が終わった時の熱い体で、黄杏を抱き締める。
水のような汗が、お互いの火照った身体を、冷やしてくれる。
「黄杏……実は……」
信志は、身体を起こして、自分の身の上を、明かそうとした。
「なあに?」
だが、純粋な黄杏を見ると、言葉が出て来ない。
「いや……何でもないんだ。」
再び、信志は黄杏の横に倒れた。
「気になるわ。何?教えて?」
「うん……」
言ってしまえばいい。
だが、それで何もかも壊れてしまったら?
信志は、悩みの窮地にいた。
信寧王の滞在は、1週間延期された。
黄杏と信志は、それから毎日、夜毎情事を重ねた。
「ねえ、信志。王はどうして、滞在を伸ばしたのかしら。」
「さあ……」
王本人である信志は、まさか黄杏と睦む為だとは、言えない。
「でもそのお陰で、信志とこうして会う事ができるわ。」
黄杏は、濡れた裸で、信志の体にまとわりつく。
「黄杏……」
信志も、情事が終わった時の熱い体で、黄杏を抱き締める。
水のような汗が、お互いの火照った身体を、冷やしてくれる。
「黄杏……実は……」
信志は、身体を起こして、自分の身の上を、明かそうとした。
「なあに?」
だが、純粋な黄杏を見ると、言葉が出て来ない。
「いや……何でもないんだ。」
再び、信志は黄杏の横に倒れた。
「気になるわ。何?教えて?」
「うん……」
言ってしまえばいい。
だが、それで何もかも壊れてしまったら?
信志は、悩みの窮地にいた。